カンボジアの政体は立憲君主政であり、現国王のシハモニ国王(His Majesty Norodom Sihamoni)は2004年10月29日に王位を継承した。
カンボジア憲法では、カンボジアが自由民主主義、多党制、人民主権を採ることを定めている。憲法ではさらに立法、行政、司法の分立を定めている(憲法第51条)。
立法機関は二院制で、国民議会(下院:National Assembly)と上院(Senate)で構成されている。2008年7月27日に実施された直近の国民議会選挙ではカンボジア人民党(Cambodian People’s Party:CPP)が圧倒的勝利を収め、90議席を獲得し、26議席を得たサム・レンジー党(Sam Rainsy Party:SRP)がこれに続いている。その他民権党(Human Right Party)が3議席、フンシンペック党(Funcinpec)とノロドーム・ラナリット(Norodom Ranaridh Party)が各々2議席となっている。一方、上院選挙は2006年に実施され、カンボジア人民党が45議席、フンシンペック党が10議席、サム・レンジー党が2議席を占めている。残る2議席は国王により指名されている。
カンボジア人民党はフンシンペック党と連立政権を樹立し、フン・セン氏が首相に選任されている。また、2012年1月29日(日曜日)には第3回上院選挙が実施される予定である。