カンボジアの内陸水運のネットワークはメコン川とその支流、トンレサップ川、バサック川から構成されており、雨期には全長約1,750km、航行が制限される乾季には全長約580kmに及んでいる。地形が湾曲しているために、船体が110m以上の船舶は航行できない。内陸水運のネットワークのうちメコン川の主流が全体の30%、トンレサップ川が15%、バサック川5%、その他の支流が50%をそれぞれ占めている。
プノンペン港(Phnom Penh Autonomous Port)はカンボジアとベトナム国境のカアムサムナー(Kaam Samnar)から100キロ、南シナ海への出口であるチュウテイアウ(Cuu Tieu)から332キロに位置している。同港には国内向けの埠頭があり、多くの州への物流基地となっている。内陸河川沿いの主な港は次の通りである。
- スタントレン(Stung Treng) 港:クラティエ港から1,280キロのメコン上流
- クラティエ(Kratie)港:コンポンチャム港から121キロのメコン上流
- トンレベト(Tonle Bet Port)港:コンポンチャム州、プノンペンから106キロのメコン上流
- ニークロアン(Neak Loeang)港:プリベン州、プノンペンから60キロのメコン下流
- コンクニアス(Chong Khneas)港:シェムリアップ州、プサール・クロム港から190キロのトンレサップ川上流
- プサール・クロム(Phsar Krom)港:プノンペンから100キロのトンレサップ川上流
陸路による輸送が増加しているために、内陸水運による輸送は近年、プノンペンとベトナム南部のCai Mep間を除いて減少傾向にある。地方の住民は都市部の市場との取引、生活必需品を入手するために、メコン川及びその支流を経由する船舶での輸送を利用する。メコン川を航行できる船舶の大きさは下表の通りである。
メコン川で航行可能な船舶の大きさ
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プノンペンまでの主流 |
トンレサップ川及びプノンペン・シェムリアップ間 |
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石油 |
タンカー 1,000 DWT/ Draught 4.0m |
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コンテナ |
荷船 1,900 DWT (120TEU)/ Draught 3.8m |
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一般貨物 |
荷船 1,500 DWT/ Draught 4.0m |
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観光用の客船 |
50-65 名 Draught 1.5m |
50-65名 Draught 1.5m |
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スピードボート |
25 名 Shallow Draught |
25 名 Shallow Draught |
出所: Infrastructure and Regional Integration Technical Working Group (2010)
プノンペン港は2005年には1,070隻の船舶(大半は小規模)が寄港し、74万トンの貨物を扱った。プノンペン港では全船舶のうち約65%がタンカーである。現在のプノンペン港の貨物取扱能力は年間約100万トン、5万TEUであるが、年間500万トンへの増設が計画されている。増設計画は2010年にも始まると伝えられている。プノンペン港の現状については表4-9-2の通りである。
プノンペン港は国際貨物も取り扱っている。2009年6月にカイメップ(Cai Mep)深海港の運用が始まってから、プノンペン地域では、メコンの水運を利用して貨物をカイメップへ運び、そこからアメリカやシンガポールへ輸出する業者が増えている。このルートの方が、コスト面・配送時間面で有利とされている。
増加する需要に応えるため、プノンペン港では2011年3月9日から、プノンペンの東30キロ、メコン河と国道1号線沿いのカンダール州キエンスバイ(Kien Svay)で、新コンテナ埠頭の建設を始めている。この埠頭は10ヘクタールの面積を持ち、同時に5,000トンクラスの舟2隻が接岸可能で、年間12万TUEのコンテナ取扱能力を有する。建設にあたっては中国政府は資金を援助し、上海建設集団(Shanghai Construction Group)が工事を担当し、約30カ月で完成する見込みである。
プノンペン港の現状
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水路 |
埠頭 |
その他施設等 |
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名称 |
構造 |
全長 |
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維持管理浚渫 (チャトモック) 深さ: 7m 広さ: 60m 長さ: 1,290m 容積: 159,648 m3 |
第1埠頭 |
[コンテナ・ヤード] 積荷入コンテナ用:2ヶ所、空コンテナ用:1ヶ所 | ||
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No.1 |
ジェティー(貨物積み下ろしペース:20m) | 合計:300m | ||
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No.2 |
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No.3 |
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第2埠頭(旅客用) |
第1埠頭から1キロ下流 | |||
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No.5b |
ポンツーン |
15x45m | ||
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No.5c |
ポンツーン |
15x45m | ||
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民間設備 |
プノンペンから4~13km 程度上流 | |||
| オイルバージ用8施設 |
接岸可能サイズ: 600-1,000DWT |
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Source: Infrastructure and Regional Integration Technical Working Group (2010)

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消費者物価は、2011年5月以降、6-7%前後で推移している。価格上昇は、消費者物価指数のなかで45%のウエイトを占める食品・飲料の価格上昇が響いている。
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2011年3月1日時点でカンボジアには











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