シハヌークビル港はカンボジアにおける唯一の深水港である。同港は着実に拡張されて来ており、現在では近代的な貨物処理設備をもつ12のバースが設置されている。港への進入路として南水路(長さ5.5km、深さ8.4m、幅80-100m)と北水路 (長さ1km、深さ10m、幅150-200m)がある。シハヌークビル港公社(Port Authority of Sihanoukville:PAS)によれば、同港の現況は下の5つの表[1]の通りである。
シハヌークビル港の設備の状況
|
ターミナル |
長さ (m) |
深さ (m) |
バース |
用途 |
|
新埠頭 |
350 |
-9.0 (-10.50) |
2 |
Medium size vessels |
|
コンテナターミナル |
400 |
-10.50 (-11.50) |
3 |
Medium size vessels |
|
一般貨物 |
290 |
-8.40 |
2 |
Inner berth of Old Jetty |
|
旅客ターミナル |
290 |
-8.40 |
2 |
Outer berth of Old Jetty |
|
Sokimex |
200 |
-10.00 |
1 |
Oil jetty |
|
ポンツーン |
110 |
-6.00 |
1 |
Oil jetty |
|
石造埠頭 |
53 |
-4.50 |
1 |
Oil jetty |
|
Tela |
220 |
-7.10 |
1 |
Oil jetty |
シハヌークビル港の貨物取り扱い設備
|
種類 |
容積 |
数量 (単位) |
| 移動式ハーバークレーン |
60t |
2 |
| 埠頭ガントリークレーン |
30.5t |
2 |
| ゴムタイヤガントリークレーン |
35.5t |
5 |
| トランステナークレーン |
40.6t |
2 |
| スーパースタッカー |
45t |
8 |
| 空スタッカー |
7.5t |
2 |
| トレーラー |
20t– 40t |
34 |
| 岸壁クレーン |
10t – 50t |
7 |
| フォークリフト |
3t – 25t |
21 |
| 貨物用トラック |
10t – 20t |
10 |
シハヌークビル港の保管・貯蔵設備の状況
|
ターミナル |
面積 (㎡) |
容積 |
数量 (単位) |
| 新コンテナターミナル |
64,000 |
4,560(TEUs) |
1 |
| 積荷入コンテナターミナル |
35,000 |
72,200 (TEUs) |
1 |
| 空コンテナターミナル |
46,000 |
3,000 (TEUs) |
1 |
| 倉庫 |
36,000 |
70,500 tons |
5 blocks |
| リーファーコンテナ |
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|
54 socket |
2008年までシハヌークビル港のコンテナの取扱量は直実に増加してきたが、2008年以降の経済不況の影響を受け、欧米へのアパレル輸出が大きく減少したことから、2009年には荷扱量が急減した。やはり不況の影響を受け建設工事が減少したことから、建設資材を中心とする一般貨物の取扱量も2009年に落ち込んだ。2010年に入り、アパレル輸出の回復と共に、コンテナ扱い量は再び成長軌道に乗っている。一般貨物の取扱量も2010年に急増しており、2008年のピークを越えている。
シハヌークビル港の貨物取扱量
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2006年 |
2007年 |
2008年 |
2009年 |
2010年 |
|
| 貨物総取扱量(トン) |
1,586.791 |
1,818,877 |
2,057,967 |
1,874,095 |
2,217,150 |
| コンテナ取扱量(TEU) |
231,036 |
253,271 |
258,775 |
207,861 |
222,928 |
| 一般貨物取扱量(トン) |
197,573 |
193,572 |
291,114 |
241,494 |
374,801 |
シハヌークビル港経済特区は、シハヌークビル港のコンテナターミナル傍のシハヌークビル港公社の土地70ヘクタールに、日本からの円借款により2009年10月から建設されてきた。工事は2011年末に終了予定で、特区内の区画によっては2011年11月から工場建設が可能となっている。
シハヌークビル港への配船状況及び寄港地は下表に示す通りである。
シハヌ-クビル港への配船状況
|
船会社 |
配船状況 |
寄港地 |
|
MCC & CMA
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週2便(木・金曜日) |
SGN-SHV-LZP-SGN-HKG-OSA-TYO-YOK-KOB-SGH-YAT-SGN
SIN-SHV-TPP-SIN |
|
Cots |
月2便(月曜日) |
BKK-SHV-BKK-(LZP) |
|
RCL
|
週3便(水・木・金曜日) |
SIN-SHV-SGZ-SIN HKG-SHV-SGZ-HKG-(HPH-TXG-KEL) KUN-SHV-SGZ-SIN-KUN |
|
ITL (ACL) |
週1便 (土曜日) |
SGZ-SHV-SIN-SGZ |
|
APL |
週1便(金曜日) |
SIN-SHV-SIN |
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合計 |
月30便 |
|
シハヌークビル沖合では6カ所の海上油田の開発が行われているか計画されている。海上油田への補給と、木片・石炭等のバルク貨物の取扱を行う多目的ターミナルも、JICAの支援のより現在詳細設計の段階に入っている。
シハヌークビル港以外にも、スレアンベル港、カンポット港、オクニャモン港等の小規模な港が存在している。特にオクニャモン港は一般貨物を頻繁に取り扱っている。カンポット港は現在拡張工事中である。またコーコンのキリサコール港も砂糖輸送のために拡張を計画しているが、同地では新しい深水港の建設計画もある。その他プリ・シハヌーク州のスタンハブでの国際港、ケップ洲での観光港計画などがある。
[1] 出所: PAS brochure, April 2010

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